サキは私のお気に入りであり、ブラジルでは恐らく最も多くの人々を魅了する国民的な精霊（妖精）です。
彼は１本足に真っ赤なフードをかぶる、小さい黒い少年の姿をしています。
いたずら好きで、頭が良くて、そして機敏で、いつも小さいパイプを吸っています。
彼のいたずらは馬と雌牛をおどろかせて、ものすごい勢いで走らせることと、彼らの髪の上に結び目を作って遊ぶことです。
彼は日照りを呼び、家をめちゃくちゃに汚し、火を消し、食料は燃やし、夜には人々を怖がらせます。
モンテリオ・ロバート（ブラジルの児童向け小説の人気作家）は彼の著書「Sitio
do Pica-Pau Amarelo Sitio 」で、どのようにしたらサキを捕まえることができるかを私たちに教えてくれました。それによると……。
風が強い日、畑には、小さいほこりの渦巻きが起こります（サキがその内部で遊んでいるからです）。その渦に向かって、かぶさるほど大きなザルを投げつけるのです。
最初に、ザルのてっぺんに十字架を描いておきます。それから、サキを閉じこめるための黒いガラスのビンとコルク栓も用意します。
ザルを投げた後、注意深くビンを横に寝かして、ザルの下にビンの首を差し込みます（２人でやるのが良いでしょう）。サキは暗い場所を好むので、走り寄ってビンの中に入り込むでしょう。
あなたが眠りに就くときは、必ずビンを手の届く所に置いておきましょう。あなたが眠りに落ちるか落ちないかのまさにその瞬間、そのときこそ、実際にサキ見ることができるときなのです！！！
時折、私はまだ小さい子ども（私はいま、27歳！）なので、サキを捕えていることを夢見るのです。
※ Schichvarger はブラジル人ペイガン。この文章は2000年の夏に"RIDL"のメッセージポストに投稿されたものを、本人より許可を得て翻訳紹介したもの。
©The background graphic on this page is arranged and drown by Mirai Matsuo and Manami Matsui in Japan.