タロット・カードは、もともとカードのデザインに、魔術的な象徴が入っているため、占い師とは違った魔女独自の占いができるカード占いです。
魔女の占いは、あくまでカードの絵からインスピレーションを得て、それを読みとく方法が基礎となります。
ところで、伝統的なタロットの数値と、現在主流になりつつある近代魔術結社系のタロット（ウェイト作成のライダー版タロットや黄金の夜明けタロット及びアレイスター・クロウリー作成のトート・タロット等）の数値では、若干の変更があります。これは、儀式魔術師たちが、タロットを瞑想に用いるために、それぞれが独自のタロットを作ったことによる変更です。
伝統を重んじる魔女としては、魔術結社系の解釈よりも、旧来の数値で、象徴を読み解く方法を紹介してみます。
なお、ここで使用しているタロットは、オリジナルの図版ですが、参考にしたものは、流通しているカードの中では、最も古い形式と思われるマルセイユ・タロットという、フランス版のカードです。ただし、カードの名前はなじみやすいように、英語を使用しました。
また、大小のアルカナのうち、ここでは、大アルカナのみを使用します。