2003/01/29(水)
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川口大輔のCDが届いた。中島美嘉の歌で大ヒットした「STARS」と「WILL」がとんでもなく良かった。けっして「歌が巧い」人ではないのだが(ピアノは絶品)、歌そのものの本質を伝えることに長けた歌い手だと思う。
朝松がべた褒めしていた映画「狩人の夜」の原作を読んだ。石上三登志氏が解説を書いていて、それが気になったこともあったのだけど、本文のほうは、映画の倍くらい描きこまれた大傑作だった。ウエストバージニアの自然と、無知と貧困にあえぐ人々の描写が素晴らしい。スティーブン・キングの原点の一つだとはっきりわかる。特に主人公の男の子の心理描写は卓越した素晴らしさだ。半世紀以上も昔の作品とは思えないほどの普遍性があった。いや、もしかしたら、現代のエンターテイメントはこの水準以下の作品しかないような気さえしてくる。昔のエンターテイメントは大長編は少なかったが、密度は倍以上濃かったのだなー、とつくづく感じました。
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